いろんな人が、あたしに、「無理しないで」と言う。
その言葉にどう返答していいか、困って、大抵の場合、「うん」と微笑み返す。
「生きていること自体が無理」という事実を、優しい人たちに告げるわけには
いかないから。
一分一秒が、生きるか死ぬかの綱渡りなんて、知られるわけにはいかない。
たぶんあたしは、働ける状態ではないのだろう。職場で自傷しないように
神経を張りつめて、仕事をする時間。具合が悪いのはプライベートが原因だから、
絶対に甘えるわけにはいかない。役割は果たさなきゃ。
誰かに、胸の内を話したいと思う。でも、誰にも言えない。言いたい人は、いる。
でも、言えない。
泣けたら楽なのにな。でも、涙は一滴も出てこない。
苦しい。誰かにこの傷を見せて、安寧を得ようかと思った。でも、きっと見せたって
安寧は得られない。そのことが、尚更自傷衝動を起こす。
あたしは、あたしを、粉々に壊したい。